2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧
新橋東口にある新橋駅前ビルは、当時まだ残っていたヤミ市直系の飲食店街を再開発して、一九六六年に完成した。その地下街は、細い路地が入り組んで、元の飲食店街をそのまま地下に移設したような趣がある。ヤミ市起源の雑居ビルは数あるけれど、これほど昔…
取材で今度、松山へ行くことになった。松山は、初めての土地だ。ちょっと予習をしていこうというわけで、新橋にある愛媛・香川のアンテナショップ「せとうち旬彩館」へ行く。 一階は特産物売り場で、お菓子、漬け物、干物、酒・焼酎などが所狭しと並んでいる…
板橋に住んでいた頃、私がもっとも足繁く通った居酒屋「もつ九」が火事で失われたのは、すでに書いた。春には再建・営業再開の予定だが、これに先だって娘婿が、すぐ近くに新しい店を出した。これが、「裕ちゃん」。一二月一六日に開店したというから、まだ…
昨日行った「大衆酒場マイニチ」で居合わせたサラリーマンたちに教えてもらった、美味しい牛タン屋がここ。カウンターとテーブルが一つ、小上がりに二卓という小さな店だが、二階には座敷があり、宴会もできるらしい。メニューには「牛たん懐石」もある。 メ…
伝統的なイギリスのパブは、料理がないか、あっても不味いというのが定評である。ところが比較的最近になって、うまい料理を売り物にする「ガストロパブ」と称するパブが、いろいろ登場してきた。これを真似たということなのか、日本でもこんなパブが登場し…
二軒目は、最初に国分町近辺を物色した時から気になっていた、この店へ。定禅寺通沿いにあり、「全品300円」の貼り紙、そしてホッピーの貼り紙。仙台でホッピーが三〇〇円で飲めるとは……というわけで、入ってみる。店の前では、金のなさそうな若者のグループ…
この日は、所用で仙台へ。当然ながら、夕刻から国分町方面に繰り出す。久しぶりなので、とりあえず国分町と稲荷小路を端から端まで歩いて店を物色したあと、「生殻カキ 2個290円」の看板があって、料理も期待できそうなこの店へ。あとで調べたところ、近くの…
一昨年アイラ島へ行ったとき、キルホーマン・ファーム・ディスティラリーという新しい蒸留所に立ち寄った。創立からまだ二年という新しい蒸留所だった。スコッチ・ウイスキーと称するためには、原酒を三年以上熟成させる必要があるので、当時はまだウイスキ…
今日は三年のゼミ生数人と、池袋へ。 居酒屋チェーン「天狗」を展開するテンアライド・コーポレーションの低価格業態である「テング酒場」については、以前、目黒店と銀座店を紹介したことがある。これは、比較的最近できた池袋店。ヤマダ電機(かつて三越だ…
「東京新聞」でこんな連載が始まっています。平日は毎日掲載という力の入った連載で、第一回は池袋・美久仁小路。以下、立石・呑んべ横丁、渋谷・のんべい横丁、吉祥寺・ハモニカ横丁、有楽町・丸三小路、谷中・初音小路と続いています。居酒屋ファンは必読…
今日は、卒業論文提出のあと、初めての四年ゼミ。かんたんに寸評を加えただけで早々に終わり、五時から慰労会。 以前も取り上げたことがあるが、この店は江古田駅北口の線路沿い、少し桜台寄りの方にある古い店。地元の中高年客が多く、学生はあまり来ない。…
講談社の科学系新書・ブルーバックスの一冊。以前、同じシリーズの『ビールの科学』を紹介したことがあるが、これはサッポロビールの人が書いたものだった。こちらはサントリーの研究企画部長などを歴任した著者によるもので、ブレンドウイスキーの「響」を…
二軒目は、編集者がまだ行ったことがないというので「ふくろ」へ。一階のカウンター席はあいにく満員で、二階へ。この店の二階は初めてだ。一階が満員でも、二階はけっこう空いているということを知る。そして三軒目。目当ての店に入れず、適当に入ってみた…
今日は雑誌の編集者と打ち合わせで、池袋へ。まずは喫茶店で打ち合わせを、とのことだったのだが、あいにく気の利いた喫茶店というものを知らない。そこで、この場所を指定した。時期が時期だけに、店内はクリスマスモードだ。 ここは銀座ライオン池袋西口店…
今年の新年は、まず自宅で、金沢直送のかぶら鮨、鮴と胡桃の佃煮、膾、蒲鉾、伊達巻き、そして自家製の鴨治部煮などを肴に、「菊姫」のにごり酒をいただく。年賀状の返事を書き、しばらく休んだ後は、銀座へ。全国的には天気の悪い地域が多かったようだが、…
明けましておめでとうございます。本年の目標は 『居酒屋ほろ酔い考現学』続編の執筆 週四回更新ペースの堅持 戦後ヤミ市起源居酒屋街に関する調査の強化 肝臓機能の維持(笑) といったところでしょうか。本年も「橋本健二の居酒屋考現学」をよろしくお願いい…