橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

フレンチ

代官山「ル・プティ・ブドン」のチーズビュッフェ

何度か行ったことのある、このレストラン。今日は知人のフランス人に誘われて、「アスパラガスとチーズビュッフェのスペシャルディナー」というイベントに出かけることにした。 料理はアミューズのアスパラガスのムースから始まり、ホワイトカラーアスパラガ…

虎ノ門「サラマンジェ」

今日は、知人の日本人・フランス人夫婦と、虎ノ門のフレンチへ。この夫婦(とくに夫)、フランス料理には強いこだわりがあり、いい店をいろいろ探してくる。この店は虎ノ門の駅の近くだが、路地裏の分かりにくい場所にある。 日本人向けに味は穏やかに、量は少…

麻布十番「レ・シュー」

今日は、妻の知人のフランス人が、仕事で世話になったお礼にご馳走してくれるというので、ご相伴で麻布十番へ。行き先は、このフレンチ店。払ってもらう立場なので、値段はちゃんと記録していないが、ランチコースが四〇〇〇円弱。ワインの値段は市販価格の…

神楽坂「フレンチ・ダイニング」

知人のフランス人と日本人の夫婦が、秘蔵のワインを飲ませてくれるというので向かったのが、この店。まるで米国の場末のフレンチのような店名だが、フランス人の経営するれっきとしたフレンチ。ワインの持ち込み可ということで、今日の店に選んだとのこと。 …

「ブラッスリー・パラディ」

居酒屋専門の方には、フレンチ続きで失礼。誕生日が来て五〇歳になったことだし、たまにはご馳走をというわけで、近所のワインレストランへ。行こう行こうと思いつつ、ずいぶんのご無沙汰である。この店、経堂駅から北に出て、すずらん通りに入ってすぐ。料…

東長崎「セビアン」

今日は、教授会のあと、新任の先生たちの歓迎会で、このレストランへ。ご覧のように、パリの下町の小さなビストロのようなかわいい外観。料理は本格的で、しかも安い。前菜二種、スープ、魚料理と肉料理のコースで、なんと三九五〇円である。本日の料理は、…

乃木坂「シェ・ピエール」

今日は、知人の日本人・フランス人夫婦と待ち合わせて乃木坂へ。向かったのは、ジビエが美味しいと評判の、このレストラン。フランス色が濃厚で、建物もパリによくあるカフェ風なら、食材の多くはフランスから空輸。応対するのもフランス人で、ときどき食材…

パリ「ビュイッソン・アルダン」

旅行をはさみながら2ヶ月に及んだパリ滞在も、今日で終わり。最後の夜は、アパルトマンのすぐ近くのレストランへ。 ミシュランガイドの東京版が、粗雑な作りでまったく信頼できないものであることについては、すでに多くの指摘があり、私も別のところで指摘…

パリ「ラヴァン・グー」

実は、パリではあまり外食していない。日本の安居酒屋のようなものがなく、外食は高くつくうえに、近くの肉屋やスーパーで、いい食材と安いワインがいくらでも手に入るので、いつも自分で作ってしまうのである。しかしこの日は、知人と待ち合わせてレストラ…

代官山「ル・プティ・ブドン」

原稿完成祝いも兼ねて、今日は妻と二人で出かける。代官山のフレンチで、遅いランチ。実はこの店、三年前に披露宴をやった場所である。二時に入店したのだが、客は我々だけ。普段はかなり混んでいるのだが、さすがに時間が遅かったか。ランチコースは、オー…

「コントワー松喜」

いちおうフレンチとしておいたが、ここはフレンチと和を融合させた店である。オーナーシェフの菅沼豊明氏は、「料理の鉄人」で鉄人・中村孝明に勝ったことがあり、経堂にこの店と、正統派フレンチの「グラン・コントワー」をもつ。本日のコースは、まず前菜…

長崎「長崎全日空ホテルグラバーヒル」

一二月三〇日、三一日と二泊したのが、このホテル。名前の通りグラバー亭のある丘の下にあり、横の坂を上ればすぐに大浦天主堂。このホテルには、レストランが二つある。和食と中華の「潤慶」、そしてフレンチの「パヴェ」である。二食付きのパックだったの…

「セル・ポワブル」

職場の忘年会で、練馬駅の近くのフレンチ、「セル・ポワブル」へ。スープ、または、魚介類や生ハムなど盛りだくさんのサラダ、魚介類のグリル・サフランソース、子羊のグリルまたは牛ヒレステーキ、デザートというコースで、わずか三一五〇円。たいへんリー…