橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

吉祥寺「吟の杜」

吉祥寺には、美味い日本酒、それも新世代の純米酒を出す店があまりないと思っていたら、ここ一、二年の間に相次いで開店した。この店はその一つで、今年二月にオープンしたばかり。カウンターの向かいの保冷庫には、「残草蓬莱」「風の森」など。置いている…

吉祥寺「千尋」

この日は、吉祥寺へ。まず入ってみたのは、この店。以前から存在は知っていたが、地元民一〇〇パーセントの雰囲気に気押されて、これまで入ったことがなかった。 古い店だ。聞けば、一九六八年創業とのこと。堂々たる概観で、内装も当時のままだという。駅の…

「立ち呑み割烹 そら」

池袋に最近できた、立ち飲みの店。立ち飲みといっても、ちゃんとした日本料理を出す「立ち呑み割烹」である。 まずお通しは、小さな茶碗蒸しと、本マグロのカルパッチョで、見た目も品がよく、美味しい。ビールは、プレミアムモルツで、ピルスナーグラス四五…

本郷「皐月」

この日は、東大の社会科学研究所で、古い調査資料をデジタルカメラで撮影する作業をする。学生を一人連れて、三脚を二本立て、一枚一枚撮影。最近のデジタルカメラは解像度が高いので、数十センチの距離からの接写だと、肉眼で見えない部分まではっきりと写…

立石「秀」

京成線でここまで来たからには、立石にも寄らなければ。立石の街をひととおり徘徊した後、行ってみたのは、この店。立石は日曜休みの店が少なくないけれど、ここはモツ焼系の店で日曜営業の代表格だろう。 まずは豚モツ刺身三点盛り(五〇〇円)と、ハイボール…

八広「丸好」

この日は、なぜか立石の「二毛作」で飲みたいと思い立ち、出かけたはいいのだが、途中でfacebookをチェックすると、宇ち中さんの書き込みで臨時休業であることが判明。そこで目的地を変更し、移転・改装した四ツ木の「えびす」へ行ってみたのたが、残念なこ…