橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「かめや」

池袋の老舗大衆酒場で、唯一まだ行ったことのなかった店が、ここ。初めて行ってみた。 昼から飲める、というのが最大のウリで、開店は12:00。昼飯がてらに行って、そのままだらだら飲み続けることができるわけである。ビールはキリンが主で、大瓶五七八円、…

進化する「テング酒場」

今では数あるチェーン居酒屋のひとつ、それもやや業績の悪い方になってしまったが、「天狗」は今日のチェーン居酒屋のビジネス・モデルを確立した先駆者である。創業者の飯田保は酒卸問屋「岡永」の次男で、今日のチェーン居酒屋の原型を確立するとともに、…

目白「ガッタイオーラ・ドルチ」

家のすぐ近所のイタリアン。昼はズコットというお菓子が名物のカフェだが、夜は家庭料理のレストランになる。ご覧の通り、外観はイタリアの田舎を演出したもの。 オードブルの盛り合わせを注文すると、二種類の生ハムと、焼いたベビーコーンとエシャレット、…