橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

目白「ガッタイオーラ・ドルチ」

classingkenji2013-08-02

家のすぐ近所のイタリアン。昼はズコットというお菓子が名物のカフェだが、夜は家庭料理のレストランになる。ご覧の通り、外観はイタリアの田舎を演出したもの。
オードブルの盛り合わせを注文すると、二種類の生ハムと、焼いたベビーコーンとエシャレット、生のラディッシュ、蕪、アスパラガスなどが出てきた。これに塩とオリーブオイルをかけていただく。野菜の鮮度は、今日農家から届いたばかりというだけあって抜群。ズッキーニとズッキーニの花のフリットも、届いたばかりのものをその場で揚げてくれた。鶏肉のグリル、牛肉の煮込みなど、格別に美味しいというわけではないが、文字通り家庭料理風のほっとする味。ワインは種類が多く、安い。
経堂にいた頃は、レプロットという素晴らしいイタリアンが近所にあり、時々通っていたのだが、これに代わる店はなかなか見つからない。この店は候補のひとつだが、もう少し探してみよう。
壁には店の関係者がイタリアの風景を描いた見事な絵が飾られている。料理教室や絵画教室もやっているらしい。営業時間などは、ホームページを参照。(2013.6.28)

豊島区目白5-15-12
http://gattaiola.net/