橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

要町「オステリア・ペルノ」

classingkenji2014-07-02

近所にはイタリアンが少ない。ネットで探して、見つけたのがこの店だ。要町の交差点から、徒歩一分くらいのところにある。
メニューに載っているワインは、泡が一種類、白が二種類、赤が四種類。グラスは七〇〇円から一四〇〇円、ボトルは三〇〇〇円から六五〇〇円なので、ボトルの方がお得である。料理は、さほど手の込んだものはないが、酒の肴にはちょうど良いものが並んでいる。イカとズッキーニのアンチョビーバターソテー、サーモンマリネ、レバーのパテ、但馬牛のタリアータ、牛タンの煮込みとチーズリゾット、などといった具合で、七〇〇−九〇〇円が中心。但馬牛のステーキは、一五〇グラム一八〇〇円から。今日いただいた赤ワイン、ピコマッカリオ・バルベラ・ダスティは、まろやかで適度なボディ。但馬牛のタリアータによく合う。
日替わりの特別メニューがあるらしく、これについてはブログで告知しているようだ。この日は三重産の生牡蠣が食べ放題で四〇〇〇円とのこと。一個四〇〇円くらいなら、食べたのだが。レストランというより、手軽なワインバーだろう。といっても、ワインの種類は多くない。客には、地元の常連と思われるサラリーマンやOLが多いようだ。あくまでも、近所のイタリアンバーといったところである。(2014.6.20)

豊島区要町1-9-4 松浦ビル 2F
17:00〜 無休
http://perno.blog31.fc2.com