橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「鉄鍋キッチン ロティット」

classingkenji2016-06-18

今日は、近所のフレンチへ。フレンチといっても、鉄鍋を使った料理がメインで、まあ家庭料理だろう。
鴨肉と豚肉の田舎風パテ(八八〇円)は、稠密なテクスチュアで濃厚な味。ホタテとトリュフのスフレオムレツ(一二〇〇円)は、トリュフの香りが素晴らしいが、トリュフが均一に分散していないので、場所によってずいぶん味が違う。お勧めらしい牛ハラミとマッシュポテトの鉄板ステーキ(一八六〇円)は、まあ普通の味。
ボトルワインの種類が多く、いろいろ選べる。アドバイスもしてくれるが、店員の知識は普通のワイン好きのレベルで、ワインリストも全部は把握していないようだ。安価なものが多いので、おおざっぱに選んでも当たり外れはあまりないと思う。ビルの五階にある。人気店なので、予約すること。(2016.5.21)

豊島区西池袋1-13-5 シーガルハウスビル5F
17:30〜23:30(ランチあり) 無休