橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

トシヤヴェルデ

classingkenji2011-12-19

経堂には「美登利寿司」「寿矢」という兄弟の営む二軒の寿司屋があって、いずれも人気店になっている。その三軒目が、ここ。名前の通り、イタリアンの要素を加味した変わった業態。もちろん寿司はあるのだが、その他のメニューは割烹居酒屋メニューとイタリアン。たとえばコースのメニューは、かぶのポタージュ、あん肝のパテ、刺身、煮込み、サーモン焼き、茶碗蒸しといった具合。その他のメニューには、ハマグリ白ワイン煮、肉じゃが、ウニのオムレツ、酢もつなど。酒は、ワインと日本酒が数種類ずつ。磯自慢の純米吟醸四合瓶を三五〇〇円というリーズナブルな値段で出しているので、今回はこれをいただくことにした。
味は、ほぼ期待どおり。カウンターの前に、寿司職人の店長とイタリアンのシェフが並び立って料理するという、ちっょと面白い光景である。カウンターと座敷、そして店先にバーコーナーのような小さなカウンターがもう一つ。値段は、居酒屋より少し高い程度だから、気軽に入ることができる。しかも、私にとってはうれしいことだが、家から近い。これから、ときどきお邪魔することにする。(2011.11.18)

世田谷区経堂2-10-9