橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

下北沢「スローコメディファクトリー」

今日は、「経堂系ドットコム」を運営するコメディライター、須田泰成さんが経営するカフェ、「スローコメディファクトリー」へ。トークショーへの出演を頼まれたからである。下北沢北口を出て、線路沿いを進むが、だんだん寂しい雰囲気になってきて、道を間…

名古屋「元気酒場 呑んき」

三軒目を求めて、栄の街をさまよう。黒板に「名古屋名物 手羽先唐揚げ 名古屋コーチン串 味噌串カツ どて煮」などとあり、しかも酒のメニューにホッピーがあるというので、入ってみたのがこの店。外観からすると、地元の個人が経営する大衆酒場という感じな…

名古屋「富士子」

二軒目はどこにしようかと栄界隈を歩きまわるが、なかなか適当な店が見つからない。このあたりでどうかと、入ってみたのがこの店。周りには呼び込みの兄ちゃんたちが何人もたむろしているが、気にせずに中へ。ビール中瓶と中生が六三〇円、酎ハイ類が五〇〇…

名古屋「大酒場 だるま」

仕事で、名古屋へ。名古屋といえば名店「大甚」だが、これは別の日に取っておくとして、ちゃんと探索したことのない栄界隈を物色する。名古屋は居酒屋不毛地帯といわれることがないではないが、たしかに心惹かれる居酒屋は少ない。まずは行ってみたのが、こ…

「笑和堂」

経堂駅からの帰り道、見慣れない看板を見つけた。「樽生エーデルピルス」という文字に惹かれて、入ってみることにする。 ビルの二階の店内は、白木を使ったいかにも手作り風のインテリアで、カウンター席が五つほどと、テーブル席。エーデルピルス(六五〇円)…

「加賀屋 西新宿店」

「こがね屋」の近くに、加賀屋があった。通りの先は、西新宿の超高層街。こういう落差のある風景は西新宿にはよくみられるが、現代の東京を象徴している。 中はけっこう広く、カウンターが一二席と、テーブルが八卓ほど。メニューも、加賀屋によくあるものは…

「こがね屋」

今日は、ふと思い立って、新宿西口から小滝橋通りに出て、大久保方向へ行ってみる。この界隈、新宿の高層ビル街の建設当時は労働者の街だったところ。あまり行く機会がないが、居酒屋が点在していて忘れてはいけない場所だ。まず入ったのは、「おとなの週末…

小岩「立ち呑み酒場 さくら」

そろそろ帰ろうかと小岩駅方向に歩いていて、見つけたのがこの店。手前にはテーブル席があるが、メインはその奥のカウンターでの立ち飲みのようだ。ホッピーセットが二八〇円、ハイボールが二六〇円、酎ハイは一六〇円、清酒二一〇円など、安い。料理もいろ…

小岩「大竹」

今日は営業活動で西葛西へ。ここまで来て、まっすぐ帰ることはない。そういえば、江戸川区で縦(南北)方向の移動はしたことがなかったなと気がつき、バスに乗ることにする。西葛西から船堀へ、一度乗り換えて新小岩へ。今度は総武線に乗って小岩へ。駅周辺を…

新橋「魚金新店」

今日は東京駅近くで会議があり、そのあと妻と待ち合わせて新橋へ。魚を食べようということで、魚金本店に行くと、満員。店員がすぐに新店に電話をし、空席があるというのでそのまま連れて行ってくれた。近いとはいえ、行き届いたサービスである。 注文したの…

江古田「四文屋 江古田南口店」

昨日、四文屋江古田1号店にホッピーがあるという話を書いたが、すぐにさとともさんという方から、新しくできた江古田南口店にもホッピーがあるとコメントをいただいた。ちょうど、今日は五時過ぎに雑用が終わったので、行ってみることに。南口を出て、線路沿…

江古田「四文屋 江古田1号店」

何度も来ているこの店、江古田駅の改修にともなって閉店になると聞いていたが、まだ営業している。閉店予告の貼り紙があったはずだが、今日は見あたらない。ということは、閉店せずに済むことになったのか。店が増えても相変わらず繁盛しているのだから、移…

沼袋「ホルモン」

大学から近いことに気付き、ときおり出かけるようになった沼袋。今日は、ちょっと有名なこの店へ。紺地に白で縁取った「ホルモン」の赤文字が堂々たる風情である。 店内は並行カウンターとテーブル席がいくつか。もつ焼きは一本一一〇円だが、レバーとコブク…