橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大塚「北斎」

この夏にオープンした「大塚のれん街」の一軒。この一角、カテゴリー的にはいわゆる「ネオ横丁」に入るのだろうけれど、建物内部やガード下に展開するのではなく、各店が道路に面していて、独立性が高い。もともとあった店が改装したところもあり、ユニーク…

さらば「お志ど里」

江古田のシンボル的存在だった大衆酒場「お志ど里」。閉店したという話は聞いていた。この日、毎月一度の散髪に行き、ついでに「酒の秋山」で紀土の新酒を買って、江古田駅に向かうと、目に飛び込んできたのがこの光景。ほんとになくなってしまったんだ。 最…