橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『一個人』二〇一五年三月号

またまた雑誌の日本酒特集だ。目玉の記事は、表紙にもあるとおり「決定!至福の日本酒ランキング」。狩野卓也、山同敦子、ジョン・ゴントナー、山中基康など日本酒のエキスパート九人が審査員となり、吟醸酒、純米酒、本醸造、普通酒、無濾過・生原酒のBEST1…

「蛍月」

この日は『居酒屋ほろ酔い考現学』文庫版の完成祝いで、この店へ。編集者たち三人と、打ち上げである。けっこう知られた店だが、何となく一人では入りにくいので、これまで行ったことがなかった。もとはといえば、名酒居酒屋さきがけの一つだった「味里」の…

神戸「四文屋 三宮二号店」

この日は日本社会学会大会で神戸大学へ。階級・階層関係の部会を中心に、久しぶりに真面目に報告を聞いた。終わったあとは、神戸に住む知人若手と三宮へ。店を物色していて、見つけたのはこの店。一軒目に入るのもどうかと思うので、最初は魚と日本酒のおい…

日本酒特集相次ぐ

先日、「東京人」の最新号を紹介したところだが、その後も雑誌で日本酒特集が相次ぎ、日本酒ラッシュの感がある。喜ばしいことだ。今年は紛れもなく、日本酒復興の年である。dancyu2015年2月号出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2015/01/06…

大阪「赤垣屋」

久しぶりの大阪の夜、二軒目はここ。なんとビル1階のモール、「明治屋」の並びに、この店がある。何とぜいたくなモールであることか。この日は入らなかったが、もう一軒「正宗屋」という大衆酒場もあって、ここは簡単に梯子酒ができる大衆酒場パラダイスだ。…

大阪「明治屋」

大阪が誇る日本の名店だが、実は私は今回が初めて。ご覧の通りの店構えは、まるで明治か大正期を描いた映画のセットだ。移転したものの、店の空気までもってきたかのように変わっていないと言われていたが、確かにそうなのだろうと思う。最近できた店にはと…

謹賀新年

皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 今年は着実な目標として、居酒屋記事の週1回更新を続けたいと思います。 画像は、今年の年賀状です。こんな言葉遊びを、十年ほど続けています。