橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

神戸「四文屋 三宮二号店」

classingkenji2015-01-18

この日は日本社会学会大会で神戸大学へ。階級・階層関係の部会を中心に、久しぶりに真面目に報告を聞いた。終わったあとは、神戸に住む知人若手と三宮へ。店を物色していて、見つけたのはこの店。一軒目に入るのもどうかと思うので、最初は魚と日本酒のおいしい店に入り、二軒目にちょっとだけ寄ることにする。
メニューと値段は、東京とほぼ同じ。いろいろな部位が揃ったやきとんは、一本一〇〇円。やきとりも野菜焼も、同じ値段だ。瓶ビールが五〇〇円というのも、同じだ。東京の四文屋にはホッピーを置いていないことが多いが、この店にはちゃんとある。セットが四〇〇円、外三〇〇円、中二五〇円である。八海山が五〇〇円というのも、同じだ。味も、ほぼ同じ。店内はほぼ満員で、東京の焼とんホッピー文化は、神戸でも受け入れられつつあるようだ。
店舗リストを確認したところ、四文屋は札幌に三軒、神戸に二軒あるとのこと。ゆっくりと全国展開。焼とんとホッピーを恋しく感じている単身赴任のサラリーマンには、強い味方だろう。(2014.11.22)

神戸市中央区中山手通1-6-2
17:00〜24:00(日祝15:00〜23:00)