橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

東武練馬「日々是君想」

「やきとんひなた」の新しい店へ行ってきた。東武練馬駅を西口に出て、線路際の道を池袋方向に少し戻ったところ。店の外側はガラス張りで、中の雰囲気がよくわかる。ちょっとおしゃれなカジュアルレストランの雰囲気だ。中に入ると、開店直後なので、社長の…

新著のお知らせ

12月初めに、新著『居酒屋の戦後史』が出版されます。 一九四五年の焼跡の国民酒場から説き起こし、酒と居酒屋の戦後七〇年(戦時中を一部に含みますが)を振り返ります。ご一読いただければ幸いです。 まだ校正が終わっていないのに、予約できてしまうよう…

江古田「山下家」

この日は、大学で授業をしたあと、江古田の行きなれた理髪店へ。髪を切ってから居酒屋を物色していると、住宅街に少し入ったあたりに、見慣れない店がある。店頭には「龍力」「石鎚」「奥播磨」などの日本酒の瓶が並び、一品料理の充実したメニューも。これ…