橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「十徳 二葉店」

大学からの帰り、旨い日本酒が飲みたくなってこの店へ。 通常メニューにも、黒龍、〆張鶴、雑賀、酔鯨、大七、初亀などいい酒が揃っているが、保冷庫の上の日替わりメニューが素晴らしい。この日並んでいたのは、鳳凰美田・無濾過かすみ本生純米吟醸原酒、而…

「dancyu3月号 新しい日本酒の教科書」

いま、日本酒が美味い。数年前から多くの酒蔵で飛躍的に酒質が向上しているのに加え、新酒の季節である。日本酒の最近の動きに疎いなら、専門店で「純米吟醸無濾過生原酒」などと書いてある酒を探し、買って飲んでみるといい。日本酒の概念が変わるだろう。 …

江古田「かぐら」

今日は科研費の作業グループの新年会。学生たちが中心だから、安い店ということでここへ。何しろ、ビール中ジョッキが三八〇円、大瓶でも四四〇円、酎ハイ二六〇円、ホッピーセット三八〇円。地酒も数種類あって、浦霞、梅錦、一の蔵、越の鶴亀が三五〇円で…

立春朝搾り

日本名門酒会が毎年やっているイベントが「立春朝搾り」。立春の日、参加する全国の蔵元が夜半過ぎから醪を絞って酒にし(これを上槽という)、壜詰する。参加する酒販店も作業を手伝い、出来上がった酒を持ち帰り、その日のうちに売り出す。普通、日本酒とい…

「木々家」

今日は大学で仕事のあと、池袋へ。最近存在を知った、この店へ行くことにする。「木々家」と書いて、「はやしや」と読ませる、もつ焼きと日本酒の店である。池袋に二店あり、こちらは二号店とのこと。店内は、かなり大きい。グループ用の大きなテーブル、二…