橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

東武線沿線

川越「いちき」

この日は、全国青年司法書士協議会の大会で講演のため、川越へ。講演は翌日なのだが、大きなイベントのため打合せのあと前泊することになった。打合せは一時間ほどで終わり、そのあと居酒屋を物色する。川越駅と本川越駅を結ぶショッピング街、クレアモール…

毎日新聞「論点 スカイツリーの時代」

今日の毎日新聞朝刊10面、「論点」欄の今回のテーマは「スカイツリーの時代」ですが、ここに登場しています。「下町発展の起爆剤に」という標題で、居酒屋のことは書いていませんが、当然ながら居酒屋を含めて下町の発展について論じたものです。浅草から…

東松山「桂馬」

まず入ったのは、ネットで老舗として紹介されていたWという店。中は大きめのコの字型カウンターで、十数人座れる広さ。正面あたりに座って、メニューをみると……??。東松山のやきとり屋には組合統一価格があって、一本一〇〇円だと聞いていたのに、この店は…

東松山の「やきとり」

豚のモツなどを焼いたものを「やきとり」と呼ぶのはなぜかという問題については、以前書いたことがある。その発祥地というわけではないけれど、このタイプの「やきとり」を語るときに外せないのは、東松山の「やきとり」だろう。基本的には豚のカシラと長ネ…