橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「バル・デ・リコ」

classingkenji2012-07-11

次に入ったのは、この店。何度か前を通ったことはあり、店構えから何となく輸入ビールを出すビアレストランかと思っていたが、実はスペイン風バルだった。
ボトルで一五〇〇−三〇〇〇円ほどのワインが約三〇種類。産地はスペインが三分の一で、他はいろいろ。ただしグラスワインの種類は多くない。ちょうどシェリー・フェアというのをやっていて、マンサニーヤやバロン・オロロソが五〇〇円というので、これをいただくことにする。シェリーはボトルで買うほど飲まないので、こういうときに飲むのがちょうどいい。おまかせタパスプレート(五〇〇円)というのがあったので注文すると、大きな角皿にシラスのブルスケッタ、鴨のスモーク、茄子のワイン煮、ホタテのマリネなど五種類が盛られてきた。二〇種類ほどの料理からなる日替わりメニューもあり、メニューは豊富。料理は概して安い。二人から数人でボトルワインを注文するなら、コスパ良く楽しめそうだ。(2012.6.26)

豊島区東池袋1-14-12
11:30〜23:30 無休