橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「かめや」

classingkenji2013-08-22

池袋の老舗大衆酒場で、唯一まだ行ったことのなかった店が、ここ。初めて行ってみた。
昼から飲める、というのが最大のウリで、開店は12:00。昼飯がてらに行って、そのままだらだら飲み続けることができるわけである。ビールはキリンが主で、大瓶五七八円、生が五〇四円、フローズンが五七八円(スタウトなら六〇九円)、ハイボールが三六八円、サワー類は三三六円から。串焼きは二本で三三六円というのが中心で、種類が多い。料理は良くも悪しくも大衆酒場で、とくに目を引くものはないが、普通に居酒屋にあるものがひととおり揃っている安心感はある。
カウンターがあり、テーブルも四人掛けを隙間なく並べたスタイルが中心だから、一人はもちろんのこと、何人でも入れそう。ビルの二階だが、窓の外はちょうどロマンス通りの入り口で、これを眺めながら酒を飲むのは悪くなさそうだ。(2013.7.24)

豊島区西池袋1-20-3
12:00〜24:00(日〜22:00) 無休