橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

八広「丸好」

classingkenji2014-08-04

この日は、なぜか立石の「二毛作」で飲みたいと思い立ち、出かけたはいいのだが、途中でfacebookをチェックすると、宇ち中さんの書き込みで臨時休業であることが判明。そこで目的地を変更し、移転・改装した四ツ木の「えびす」へ行ってみたのたが、残念なことに満員では入れない。facebookで宇ち中さんに報告したところ、この店がいいとアドバイスされたので、訪問。小さな店で、カウンターのみ八席ほどだろうか。
さっそくハイボールをいただく。薄くも濃くもない、ほど良い下町ハイボールの味だ。歩き回って渇いた喉に、実に心地よい。牛もつの煮込みはすっきりしていながら味が濃く、ハイボールによく合う。カウンターのあちこちに、「撮影禁止」の貼り紙がある。しかし気難しい店ではなく、初めてでも気楽に飲むことができる。二軒振られたけれど、三杯のハイボールで気を取り直し、次の店へ向かうことにした。(2014.7.6)

墨田区東向島6丁目63−6