橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

神楽坂「フレンチ・ダイニング」

classingkenji2010-04-20

知人のフランス人と日本人の夫婦が、秘蔵のワインを飲ませてくれるというので向かったのが、この店。まるで米国の場末のフレンチのような店名だが、フランス人の経営するれっきとしたフレンチ。ワインの持ち込み可ということで、今日の店に選んだとのこと。
オードブルのシーフードには、その辺で出すようなサーモンが出てきて大丈夫かと思ったが、メインの鴨肉は本格的で、十分満足。コースは三八〇〇円からとリーズナブル。ふだん飲めないお高いワインをご馳走になって、大満足だった。ちなみに店で出すワインのお値段は、シャンパーニュが九〇〇〇円、ボトルワインは四一〇〇円からで、高いところではラフィット・ロートシルトが六五〇〇〇円。ディスカウントショップで買う値段の二倍程度だから、良心的なのだろう。神楽坂は若者が集まるようになって賑やかだが、この店は外れの方なので落ち着いた雰囲気である。(2010.3.20)

新宿区白銀町12 白銀ビル1階
18:00〜22:00 月休