橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「はせがわ酒店 グランスタ店」

classingkenji2011-09-15

今日は、本郷で研究会の後、京都からのお客さんを連れて近くの「加賀屋本店」へ行き、東京駅へ送るついでにここに立ち寄る。最初は混でいて入れなかったが、五分ほど近くを歩いて戻ったら、ちょうど席が空いた。
まずいただいたのは、磯自慢飲み比べセット一二〇〇円。特別本醸造吟醸大吟醸のセットで、四五ミリリットルずつがこの値段だから、安い。次は酔った勢いで、「獺祭純米大吟醸遠心分離磨き二割三分」というバカ高い酒(確か、グラスで一四〇〇円)。これは、話題性はあるかもしれないが、値段ほどの価値がない。客人が、焼酎は好きだが、芋は臭いがあまり好きじゃないとおっしゃるので、隣の店舗で「富乃宝山」を買ってお土産にと押しつけておいた。こんなことができるのも、この店ならではである。(2011.8.27)

千代田区丸の内1丁目9-1 JR東日本東京駅構内B1 GranSta
07:00〜22:00 無休