橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2016-09-02から1日間の記事一覧

「もり山」

池袋といっても、いちばん北のはずれの住宅地にある、席数わずか五つの小さな割烹。基本は予約のコースのみで、ホームページで予約状況の確認と予約ができる。 この日の料理は、先付けが枝豆のだし浸し、サザエの煮物など四点、トマトの冷たいスープ、醤油と…