橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「魚と酒 はなたれ」

classingkenji2018-03-17

この日は築地の朝日新聞社で、『下流老人』の著者、藤田孝典さんと対談。その模様は、AERAの2018年2月26日号でお読みいただける。終わったあとは、新橋で飲む場所を探す。いろいろ徘徊したあと、見つけて入ったのがこの店。カウンターが一席空いているだけのところへ滑り込んだ。六時少し前に入ったのだが、予約客があるので六時までと時間を限って入れてもらった客が何人かいて、人気店であることがうかがえる。
八種盛られて一三八〇円の刺身の盛り合わせが、美味い。そして日本酒の品揃えが良い。いずれも一五〇ミリリットルで、「而今」九〇〇円、「川中島」九五〇円、「久礼」八〇〇円、「昇竜蓬莱」九五〇円など。しかも二〇時までは半額だというので、四杯ばかり楽しませていただいた。料理は、小皿で出てくるお任せの「本日のあて」、六皿九八〇円、八皿一二八〇円、一〇皿一六〇〇円など。
調べてみると、都内に一〇軒ほどあるチェーン店らしい。個人営業テイストの魚割烹で、なかなか良い店だと思う。(2018.2.9)

港区新橋3-21-2江藤ビル1F
11:00〜24:00 日休