橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

門前仲町「ますらお」

classingkenji2016-01-23

今日は、久しぶりに門前仲町で飲むことにした。まず向かったのは、最近話題の立ち飲み屋「ますらお」。魚三酒場の裏手のビルの二階で、メニュー付きの看板が出ているからすぐ分かる。
まずはプレミアムモルツの中ジョッキ(四〇〇円)をいただき、本日おすすめの鰆刺し(たぶん四〇〇円)を注文。出てきたのは、大きな鰆の皮目だけ焼いた見事な一品で、味も割烹料理店並み。さらに驚いたのはあん肝。端に近い形のよくない部分ながら、これでもかと盛り込まれ、臭みはまったくない。これが、三五〇円(たぶん)。椎茸しんじょ、わさびのしょうゆ漬けなど、すべて美味しかった。日本酒も、紀土、雪の茅舎、美丈夫など、いいところを揃えている。
安くてうまい、酒も料理の本格派の立ち飲み屋。若者がいい日本酒と正統派居酒屋料理の味を覚えるのにうってつけの店。こんな店が増えれば、若者を居酒屋、そして日本酒に引きつけることができるだろう。場所柄、そう行くわけにはいかないが、応援したい店である。(2015.12.22)

江東区富岡1-5-15 伊藤ビル2B
15:00〜24:00 不定