橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

中目黒「いかり屋」

classingkenji2017-10-10

この日は、恒例の集中講義で聖心女子大学へ。大学周辺には、あまり居酒屋がないことはわかっているので、電車に乗って二駅の中目黒へ向かう。一軒目は、あの名店「藤八」へ行き、絶品のしめ鯖や、名物アリラン漬けなどをいただく。満足して外へ出ると、目の前に新しい店があった。刺身の種類が多く、いい日本酒もあるようだったので、入ってみることに。
刺し盛りが九八〇円だというので注文してみる。鯛、鰯、きびなご、しめ鯖、カンパチ、サーモン、鮪が盛り込まれ、味もまあまあで、コスパは高いといっていい。日本酒は、越後麹屋、栄川、春鹿、雪の茅舎、真澄、初孫で、一合が越後麹屋の五〇〇円から、雪の茅舎純米吟醸の九八〇円まで、これだけあれば、まあ楽しめる。魚と日本酒が楽しめて、高くない店。近所の人はどうぞ。(2017.9.12)

目黒区上目黒3-6-1
17:00〜28:00 日祝〜24:00 無休