橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「魚串 さくらさく」

classingkenji2013-10-02

この日、神田の二軒目はこの店。老舗居酒屋にも惹かれたが、何となく美味い日本酒気分だったので、メニューをみて入りたくなった。
いい日本酒を揃えている。しかも、安い。飛露喜、作、寫楽、醸し人九平次春鹿など、みんなグラスで四九九円、一合でも七九九円である。メイン料理の魚串は、鯖、ホッケ、鮭、マグロほほ肉などを串に刺して焼いたもので、一夜干し、タルタル、ねぎま、西京漬けなど、味付けはさまざま。いずれも日本酒に合い、一五〇円から二八〇円。あとで調べてみると、一五店ほどあるチェーン店。こういう若者にも抵抗感のないチェーン店で、いい日本酒を出すというのはたいへん良いことだ。ぜひ、若者たちに日本酒の味を伝えていってほしいものである。
写真は失敗作だったので、店のHPから拝借した。(2013.8.29)

千代田区内神田内神田3-9-8 神栄ビル1階
17:00〜23:00 日休