橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「魚ます」

classingkenji2012-05-07

そろそろ帰ろうかと駅に向かう途中、見慣れない看板を見つけた。よくあるキッチュなチェーン店風だが、こういう店も一度は入ってみるのが、私のポリシー。あとで調べてみると、「ます家」「まんまみーや」などを展開するフロンティアグループの経営。一階は「ます家」で、二階が「2階の魚家 魚ます」というわけだ。
魚は、安い。本日のおすすめをみると、天然ブリ五七八円、生しらす三六八円、カツオたたき五五五円、生桜えび四九九円など。東京で生桜えびは珍しいので注文してみると、少し水っぽいものの、まあまあの味だった。居酒屋メニューもひととおりあって、枝豆、ポテトサラダが二九九円、もつ煮、だし巻き卵が三九九円など。酒は酎ハイ二九〇円、サワー類三五〇−三八〇円、ホッピー四〇〇円(中外とも二〇〇円)、日本酒が一〇種類ほどあって、五五〇−七八〇円、焼酎は一二種類で、三二〇−四八〇円。
客は、サラリーマン、地元住民風の中高年、フリーター風の若者など。わざわざ選んでいくほどの店ではないが、魚好きの若いのを連れて行くにはいいかも知れない。(2012.4.17)

豊島区西池袋1-24-3-2F
月〜木16:00〜1:00 金・祝前16:00〜05:00 土15:00〜05:00 日・祝15:00〜01:00