橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「三州屋」

classingkenji2013-09-23

この日は、ちょっと用事があって、衆議院会館へ。都心まで来てこのまま帰ることはあるまいと思って、少し考えたあと、神田へ行くことにする。まず立ち寄ったのは、ここ。
都内に三州屋はいくつもあるが、実はこの三州屋は初めて。真ん中にコの字型カウンターがあり、右手に八人テーブルが四卓、左手の小上がりには、やはり八人用のテーブルが四卓。ほど良い広さである。八人テーブルというのは、複数グループでも多人数でも使え、場合によっては一人客を四−六人ほど入れることもできるから用途が広い。
まずはビール、そして名物鳥豆腐と、たたきの盛り合わせ。たたきの盛り合わせは、メジマグロと鯵、そしてカツオの切れ端を盛りつけたもので、鮮度も良く、量もあってお買い得だった。東京の西側に住んでいると神田にはあまり縁がないが、やはり都内有数の居酒屋街。たまには寄ってみたいものである。(2013.8.29)

千代田区内神田3-21-5
11:00〜22:00 日休