橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

新潟「早福酒食品店」

classingkenji2009-06-05

二泊三日の予定で、新潟へ。新潟市内の酒店では、東京ではプレミアつきの高値で売られているような地酒が普通に手に入ることが多いが、この店はとくに品揃えがいい。種類を多く揃えて圧倒するというのではなく、厳選されている。写真のように、店先にはこの厳選された名酒の堂々たる看板が掲げられているが、真ん中に位置するのは「鶴の友」。これまで本醸造くらいしか飲んだことがなかったが、ここで純米酒大吟醸を入手した。
帰ってまず、純米酒を賞味。四合瓶で一二〇〇円ほどの普通の価格の酒だが、越後の純米酒らしいすっきりした味に、ほのかな吟醸香がからんで、実に美味しい。新潟へ行くことがあったら、寄ってみよう。(2009.5.30)

新潟市関屋本村町2−305
8:00〜20:00 日祝休