橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

下北沢「宿場」

classingkenji2012-10-22

今日は、読売オンライン「酒都を歩く」の取材で、下北沢へ。まずは「楽味」でひととおり話をしたあと、この店へ。ふだんは若者たちで一杯なのだが、今日はなぜか空いている。
あいかわらず、メニューが充実していて、安い。ビール中瓶が四五〇円から四八〇円に値上げされていたが、レギュラー品とヱビスが同価格なのはあいかわらず。吟醸・純米クラスの日本酒が五〇〇−六〇〇円と安いのも同じで、しかも品揃えも鳥海山、くどき上手、ばくれん、五凜、佐久の花など充実。この日の驚きの刺身は、のどぐろ五八〇円。注文したが、十分美味しかった。中年男一人では入りにくいが、若者たちには一押しの、素晴らしい居酒屋である。(2012.9.19)

世田谷区北沢2-15-15
17:00〜2:00 無休