銀座「秩父錦」
今日は、高校時代に留学生として在学していたカナダ人の女性と、その夫を迎えてのミニ同窓会。会場は、いろいろ考えて、この「秩父錦」にした。前回も書いたが、この建物は一九二四年に建てられたもので、氷と炭を商う商家の建物だったもの。一九七〇年ごろ、廃業して居酒屋になったが、手前が三和土の土間、奥が座敷という商家の作りは今も変わらない。今日は人数がいるので、前から入ってみたかった奥の座敷を予約した。
予約の場合は、(人数÷二)人前の刺盛りをとってもらうことにしているとのことで、最初に刺盛りが四人前出てきたが、これがなかなか充実。築地が近いこともあり、いい刺身を出すということは知っていたが、白身二種類、イカ、タコ、中とろと盛られ、どれも美味しい。値段は聞きそびれたが、帰りのお会計から推測すると、おそらく二〇〇〇円程度だからリーズナブルだ。名物のさつま揚げは、ふんわり丸く揚がって出てきて、ハフハフいいながら食べる。辛口だが口中に旨みの広がる「秩父錦」の冷や酒と、いい相性だ。カナダ人夫婦は、翌日帰国するとのこと。最後の夜、十分楽しんでもらえたと思う。座敷には座卓が二つあり、詰めれば一〇人以上入れるだろう。(2008.10.10)
秩父錦 中央区銀座2-13-14 17:00〜22:30 土日祝休