橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

高田馬場「吟の邑」

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「まるはち」を出て、駅の周辺をさらに物色。見つかったのが、見覚えのあるこの看板。店名は似ているし、デザインもそっくりだ。尋ねてみると、やはり吉祥寺にある日本酒の店「吟の杜」の姉妹店だった。

本日の酒は、「玉川」「多摩自慢」「鳳凰美田」「風の森」「寫楽」「流輝」など二〇種類ほど。選りすぐりの純米酒ばかりで、九〇ミリリットルのグラスが四〇〇円または四九〇円とリーズナブル。肴の定番は、熟成鮮魚盛り。ヅケや昆布〆にした刺身の盛り合わせで、一人なら三種盛り(七八〇円)がいい。

吉祥寺の店を、三分の二くらいに小さくした感じで、インテリアはそっくり。「まるはち」とは違って大人の店だが、一〇〇分間飲み放題(二〇〇〇円)というのもあるらしい。今度来たときは、試してみよう。(2018.11.17)

新宿区高田馬場3-2-5 ANビルB1
月~金17:00~ 土14:00~ 日・祝16:00~