橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「萬屋松風」

classingkenji2008-05-23

今日は出版社との打ち合わせで、池袋へ。これまでの担当者が他社に移ったので、新しい担当者を紹介したいとのことで、とくに実質的な打ち合わせのようなものはなく、要するに飲み会である。この店は、講談社との打ち合わせにも、何度か使った店。日本酒をいろいろ揃え、刺身もうまいが、値段はリーズナブル。今日はちょっと混んでいたので、はじめて地下に通されたが、もともと薄暗い感じの店だから、とくに違和感はない。池袋では、いろいろ迷ったあげくに、結局この店に入るということがしばしば。いい酒とおいしい料理をひととおり揃えているが、とくに奇をてらうわけでもなく、うんちく臭さが前に出ることもない。普通の雰囲気で日本酒を楽しめる店で、安心感がある。(2008.5.8)

豊島区西池袋1-24-5
17:00〜23:30 無休