橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「やきとんだいだら」

classingkenji2017-01-08

池袋初の、秋元屋系もつ焼きの店。秋元屋系では、ひなたグループの「雨ニモマケズ」が池袋にあるが、こちらは高級路線の割烹料理。ひなたから独立した「やきとんだいだら」は東武練馬にあり、沼袋に支店を出しているが、三軒目は何と池袋の立教大学のそば。
メニューは本店と同じで、「ひなた」から魚の刺身とイタリアンを引いたものと考えればよい。日本酒はいいものを数種類置き、この日は武勇、麓井、楯乃川、庭のうぐいすなどが一杯五八〇円。やきとんは一本九〇円と安い。下町ハイボールは三〇〇円、記録するのを忘れたが、ホッピーはたぶん四〇〇円。
家賃の高いこの場所ではたして採算が合うのか。開店直後だけに、まだ客は少ない。ずいぶん広い店だけに心配になってくる。自宅から歩ける場所に秋元屋系もつ焼きの食べられる店があるのはうれしい。何とか定着してほしいものである。(2016.11.16)

豊島区西池袋3-33-17
16:00〜24:00 (土日祝15:00〜)