橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

椎名町「やきとん 博多屋」

classingkenji2014-12-15

先日の「四文屋」に続いて、椎名町に開店したもつ焼きの店。「やまちゃん」とあわせて、この道沿いの近いところに三軒が並ぶことになった。
一串の値段は、一部を除いて一〇〇−一五〇円。焼きとりもあって、こちらは九〇−一五〇円。一品料理も、普通の居酒屋なみに揃っている。生ピール四八〇円、大瓶(ただし、スーパードライ)五八〇円、ホッピー四三〇円、中一八〇円、外二八〇円、サワー類三八〇円という、まあこなれた値段。もつ焼きの味は普通。秋元屋系の「やまちゃん」、チェーンながら個人営業の良さを残す「四文屋」との勝負は、少し苦しいかもしれないが、店が広いので、グループ客には強いかもしれない。(2014.11.7)

豊島区長崎1-4-7