橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

復活した銀座五丁目の「ライオン」

classingkenji2016-11-12

札幌銀座ビルの建て替えで閉店していた銀座五丁目のライオンが復活した。まずは地下二階のビヤホールへ。木をベースにした、ちょっとチェコ風のインテリアで、円形の照明が洒落ている。鯖のマリネとローストビーフで、エーデルピルスをいただく。ここだけで帰るつもりだったのだが、帰りに地下一階の店を覗くと、ビールのメニューが違っている。何とサッポロのクラフトビール、クラフトラベルが五種類もあるのだ。これは飲まないわけにいくまい。というわけで、飲んだことのないライ麦スタウト、ジャグリングIPA、そして伝説のソラチエースをいただく。良い意味で大メーカーの造ったクラフトビールで、個性は抑えめ、あくまでも味は澄みきっている。銀座へ行く楽しみがひとつ増えた。(2016.10.2)

中央区銀座5-8-1 GINZA PLACE B1/B2
10:00〜23:30 無休