橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

桜台「まいける」

classingkenji2016-04-11

この日は、まず桜台の「秋元屋」へ行き、もつ焼きと煮込みで軽く飲んだあと、何か新しい店はないかと探しながら、江古田方面へ歩く。すぐに見つかったのが、この店。店名は「まいける」だが、「ま」と「い」の間に小さく赤地に白抜きの文字で「ぁ」と書かれていて、「まぁいける」とも読める。看板に「九州やきとり」とあるのに興味をひかれ、入ってみることにした。
瓶ビールがサッポロ、アサヒとあって、四八〇円。シャリキンホッピーが三八〇円、サワー類が三八〇円から四〇〇円と、練馬でも安い部類に入る。最近は、ほとんど中や外のおかわりをすることがないのだが、中外ともに二〇〇円というのも、良心的だ。看板料理の鳥首皮焼きは、首皮を串にきっちり巻き付けてパリッと焼き上げたもので、なかなか旨い。これが一〇〇円で、他の焼き鳥は一二〇−一四〇円が中心。野菜や魚介類の焼き物の種類が多く、きびなご串二〇〇円、長芋岩海苔のせ一八〇円、厚揚げ一五〇円など。辛子レンコン(二八〇円)があったので注文してみると、激辛の本格派だった。
桜台で飲むとなると、これまでほとんど秋元屋だけだったが、初めてこれに対抗できるやきとり屋ができた。たまに寄ってみよう。(2016.4.3)

練馬区桜台1-4-2
15:00〜24:00(土・日・祝 13:00〜) 火休