橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「東京バル」の丸真正宗

classingkenji2016-03-10

この日は一仕事が終わったので、思い立って、明るいうちから赤羽へ行くことにする。一軒目は、当然のように「まるます家」。平日の四時過ぎだから、行列というほどではない。三分ほど待って、カウンターいちばん奥の特等席に座ることができた。鯉の洗い、バラ身ポン酢などをつまみながら、サッポロラガーと丸真正宗の生酒と普通酒をいただく。
そして、二軒目がここ。久しぶりに丸真正宗を飲んだので、もっと飲みたくなったのである。ここは駅ナカのバルだが、丸真正宗を季節ものを含めて何種類も置いていて、この日は、辛口、吟醸辛口、普通酒、しぼりたて、そしてこの店オリジナルの純米吟醸アカバネ」。絞りたてはアル添酒だが、香りがフレッシュでなかなかよい。アカバネも、あいかわらず美味い。赤羽で乗り換えることがあったら、立ち寄りたい店である。(2016.2.19)

北区赤羽1-1-1 エキュート赤羽
11:00〜22:00 日・祝11:00〜20:00