橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

豪徳寺「風林」

classingkenji2013-01-06

豪徳寺の駅前に、比較的最近できた立ち飲み屋。店頭には「風林火山」と大書した幟があるが、店名は「風林」とのこと。
店主の木村博美さんは、名刺によると「栄養士でありオヤジキラー」とのこと。ご出身は山梨で、山梨の酒を置いている。それも、最近評判でなかなか飲めない「青煌」があったり、ルバイヤート甲州のしぼりたてがあったりと、ちょっと驚かされる。L字型カウンターを囲む常連さんたちが和やかに談笑していて、新参者の私に美味しい酒を教えてくれたりする。料理は、ポテトサラダ、冷奴、餃子、刺身など、ふつうの居酒屋料理が並び、いずれも安い。山梨好きの私には、うれしい店だ。駅を出てすぐ、山下の商店街の入り口にある。(2012.11.21)

世田谷区豪徳寺1-43-6
16:30〜24:00 日木休