橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「ブラッスリー・ル・ザン」

classingkenji2013-01-09

この日は忘年会で神田へ。忘年会そのものは「みますや」で、桜鍋コースをいただく。品数も多く、桜刺と桜鍋は十分なボリュームで、味も上々。四五〇〇円と少々お高いが、この店は酒がリーズナブルなので、全体ではそれほどの値段にならない。
そして二次会が、この店。立ち飲み中心のフレンチだが、品数豊富で安くて旨いという店。キッシュ三八〇円、ポテトサラダ四五〇円、パテ・ド・カンパーニュ五五〇円、カスレ九八〇円など。その場で切ってくれる生ハムは、一八−二四ヶ月のプロシュートで七八〇円。フランス、イタリア、ドイツ、チリなど各国のものが並ぶワインは、グラスが四二〇円から。ビニールシートで覆われた外観は、立ち飲み屋以外の何物でもないが、中身は本物フレンチである。このあたりに勤めていたら、帰りにふらっと寄ってしまいそうだ。(2012.12.21)

千代田区鍛冶町1-7-1
17:00〜23:30 土16:00〜23:00