橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

沼袋「たつや」前の猫

classingkenji2011-07-05

仕事のあと、沼袋の「たつや」へ。ここへ来るときはたいてい、タクシーを最低料金だけ利用する。案の定、刺身はない。レバテキというのがあるので、これは中は生なのかと聞くと、「保健所のご指導の下、中はツルツルです」という。表面には焦げ目が付いているが、十分レバ刺し気分を味わえる。せめてこれくらいは許容してもらわないと困る。
この店の前の路地に、ときどき猫が座っている。路地の居酒屋街には、猫が似合う。やきとりを一本与えてやりたくなってくる。(2011.5.24)

中野区野方5丁目28-3
17:00〜24:00(平日)
16:00〜24:00(土日祝)