橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

『嗜み』2010年春号

classingkenji2010-03-22

ご存じの方は多くないかもしれませんが、日本ペンクラブの編集協力で、文藝春秋が出している雑誌です。文学関係の記事が中心で、平岩弓枝村山由佳浅野温子(時代小説が大好きだとか)のインタビュー、阿刀田高岡田斗司夫などの書斎訪問、立川志らく・田中眞澄・中野翠の日本文学と映画に関する鼎談など。豪華な顔ぶれで密度の濃い雑誌です。
実はこの号から、「全国居酒屋ほろ酔い考現学」という連載を始めました。一回目は、ブログでも取り上げた松山です。酒・グルメ関係では、佐々木幹郎シングルモルトに関するエッセイ、漱石荷風、鴎外らの作品を取り上げた「名作に登場するおいしいもの」などがあります。

嗜み〈No.6〉特集 読書の愉楽

嗜み〈No.6〉特集 読書の愉楽