札幌「炭おやじ」
懇親会の後は、ホテルに向かって狸小路を歩く。気温は零下五度だが、雪はやみ風もないので、さほど寒くは感じない。ホテル近くまで来たところで、いかにも大衆的なたたずまいのやきとり屋を発見。今日のひとり二次会は、ここに決定だ。入ってまず、サッポロクラシックを飲み、肝つき天然ヒラメの刺身を食べながらメニューを眺めると、なんとここにもホッピーがある。次の酒は、当然これである。こちらの店のホッピーは、氷を入れてマドラーとともに供する普通のスタイル。焼き鳥、豚肉の串焼きとともにホッピーをぐびりと飲み込めば、「ここはどこ?」というところだ。札幌に来た意味がないといわれそうだが、違う土地でホッピーと焼き鳥というのは、また別の楽しさがある。カウンターの左にいたサラリーマン二人組は、ホッピーの中をお代わりしている。向こうのテーブル席の若者の前にも、ホッピーのボトルが。ホッピーは札幌にも着実に根付きつつあるようだ。(2008.1.21)