橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

高田馬場「みつぼ」

classingkenji2009-07-27

「みつぼ」は、江戸川橋と池袋にある豚モツ料理の名店で、池袋店は以前紹介したことがある。最近になって、三店目が高田馬場駅の戸山口を出てすぐの場所にオープンした。ご覧の通り、山手線のホームからよく見える。店内はけっこう広く、テーブルが十数卓あり、さらにL字型カウンターに八席ほど。
モツ焼は一本九〇円と安い。しかも、キク、チレ、フワなど珍しいものを含めて一五種類。刺身も、レバ、ハツ、タン、ガツ、コブクロと五種類あり、各三五〇円で、盛り合わせなら七五〇円。レバ刺しは、新鮮でこりこりした歯触りと甘い舌触り。串焼きは、ものによってわずかに臭みが残る塩焼きより、タレ焼きの方が好ましいようだ。
ビールは中瓶四六〇円、生四七〇円と安い(ただし、アサヒ)。ホッピーは外二〇〇円、中二五〇円だが、外が冷えていないのが難点。これは、池袋店と同じである。酎ハイ類は三〇〇円から三八〇円。日本酒は一合三二〇円、他にマッコリ、赤ワイン、バーボンなど。価格はいずれも、外税表示である。
モツをいろいろ食べたければ、ここで途中下車すればいい。ただし、早めに行った方がいいかも。七時を過ぎるとほぼ満員で、空席待ちが出ることもある。(2009.7.16)

新宿区高田馬場4-4-34
17:00〜24:00 日祝休