橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

千歳烏山「福家」

classingkenji2007-07-04

今日は大学で仕事を終えたあと、印刷屋との打ち合わせで千歳烏山へ。なぜかここに、わが武蔵大学御用達の格安印刷屋があるのだ。打ち合わせは一〇分ほどで終わり、その後は当然、居酒屋を物色する。見つけて入ったのが、この店。北口の西友の並びにある。
モツ焼きと刺身、そしてホッピーがあるという、私が好む居酒屋の条件をしっかり満たしている。ホワイトボードには「本日のおすすめ」として、しめさば刺四五〇円、えんがわ五八〇円、インドマグロぶつ五〇〇円、大トロネギトロ四八〇円、馬ユッケ五五〇円など。まずは、しめさばとホッピーをいただく。しめ鯖は、たぶん自家製だろう。表面から一ミリくらいだけ白くなった、食べ頃の品。ホッピーは冷えたジョッキを使い、小さめのロックアイスと焼酎が三分の二くらいのところまで入れられる。二杯飲むのにちょうどいいような頃合いだ。ジョッキが冷えているので、三冷に近い飲み方もできる。お代わりのときに「氷少なめに」と頼んだら、ちょうどいい具合にジョッキ一杯で飲むことができた。モツ焼きは、タン、ハツ、カシラ、シロ、テッポウ、レバ、ガツなど、ひととおり揃っていて、水準を行く味である。酒はその他、八海山、一の蔵、浦霞などの日本酒、黒霧島、紅乙女、残波などの焼酎・泡盛など。
 客は、常連が多いようだ。仕事帰りの中年男のグループや一人客が多いが、女性の一人客も二人いた。近所にあったら、常連になるだろう。私の自宅からは、タクシーで一二〇〇円ほどの距離。気が向いたら、タクシーで帰るつもりで仕事帰りに寄ってみよう。沿線の人はどうぞ。(2007.6.28)