橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「木々家・七号店あずま通り店」

classingkenji2018-07-14

もつ焼きチェーンの快進撃が続く。「やきとんひなた」と並ぶ注目チェーンも、七号店を出すまでになった。
「ひなた」とは共通点とともに一長一短がある。共通点は、もつ焼きがうまいこと、リーズナブルなこと、メニューが多いこと、いい日本酒を置いていること。違う点を挙げれば、「ひなた」には魚の刺身とイタリアンメニューがあるのに対し、「木々家」は「味のマチダヤ」の協力を受けているだけあって日本酒と焼酎の種類が桁違いに多く、一号店のお母さんの手になる、お袋さん的なお惣菜メニューがある。
「木々家」はもつ焼きのボリュームがありすぎて、一人ではいるのは辛いところがあるが、嫌いではない。六月一日に開店したというこの店も、十分楽しめた。(2018.6.2)

豊島区南池袋3-16-8
17:00〜24:00(日祝〜23:30) 無休