橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「海のそば」

classingkenji2013-03-26

大学からの帰りに、池袋へ寄る。見つけて入った立ち飲み屋が、ここ。店名の「そば」は「蕎麦」という意味でもあり、アゴ出汁の蕎麦を出すとのこと。経営は築地のマグロ専門仲卸店「相馬水産」とのこと。
ビールはサントリーで、プレミアムモルツ中ジョッキが三八〇円と格安。酎ハイ類と角ハイボールも二八〇円と安い。おまかせブツ盛り合わせが五八〇円というので注文してみると、サーモン、タコ、マグロがそれぞれ四−五切れずつ盛られてきた。味のレベルは合格点で、とくにマグロは水準が高い。マグロ串焼きが一〇〇円というので注文してみると、骨に近い部分らしい大きな身をいくつも串に刺したもので、ボリュームたっぷり。コストパフォーマンスは高いといっていい。銀盤の大吟醸が四八〇円というので飲んでみたが、保存状態は悪くなく、この手の店としては上出来。刺身でちょっと飲むにはいい店である。(2013.3.19)

豊島区南池袋2-16-12
7:00〜23:30 日祝休