橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「幸や」

classingkenji2014-03-17

池袋の外れ、雑司が谷霊園の近くにあるのが、この店。近い駅は、有楽町線東池袋か、都電荒川線東池袋4丁目だが、グリーン大通りをずっと行ったところの高速のガード下だから、池袋駅からでも行きにくくはない。
入るとサラリーマンのグループと少人数の女性客で、ほぼ満員。地元ではけっこう評判のいい店らしい。良い日本酒を揃えている。白瀑、雪の茅舎、鍋島、磯自慢、尾瀬の雪どけ、楯の川、臥龍梅など。しかしグラスで八〇〇−一〇〇〇円程度だから安くはなく、場所から言えば高いのではないか。焼鳥は二〇〇円からだから高いが、味は良く、まあリーズナブル。刺身は六−八〇〇円が中心で、けっこう良いものを出している。刺身は二点以上だとハーフでも注文を受けてくれるとのこと。当日は一人だったので、ちょっとコスパを低く感じてしまったが、グループで行って刺し盛りを頼めば、お得な店かも知れない。近くに住んでいるか勤めている人は、どうぞ。(2014.3.10)

東京都豊島区南池袋2-41-9
17:00〜24:00 日休