橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

京都「三富久」

classingkenji2016-10-18

この日は日本都市社会学会に出席のため、京都へ。といっても午後に東京を出て、この日は京都へ移動するだけ。目指すは、居酒屋である。場所は木屋町と決めていて、おばんざいが豊富で美味しいある居酒屋を目指したのだが、何と「鳥貴族」に変わってしまっている。気落ちして居酒屋を探した末、入ったのがこの店。
夫婦だけでやっている小さな店で、客は地元客中心に、一部に観光客という感じだろうか。カウンターにおばんざいがいくつか並び、卓上のメニューも店の大きさのわりには豊富で、コース料理もある。まだまだ暑い季節、まずはビールでのどを潤し、おばんざいをいただく。「菜っ葉とお揚げのたいたん」は家でもよく作るが、味のスタンダードを知るため、京都へ行くとよく注文する。この店のは、薄味ながらしっかり味を染みこませている感じ。鱧の落としは、期待どおりの旨さ。
ビールが2種類あり、アサヒを飲まずにすんだのはありがたい。日本酒も何種類かあり、楽しめる。書いてしまっていうのも妙だが、あまり人に教えたくない店ではある。(2016.9.3)

京都市中京区西木屋町通四条上る二筋目角紙屋町373
18:00〜22:00 水休