橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

思い出横丁「野方屋」

classingkenji2012-03-06

秋元屋から独立した「野方屋」、高円寺店へは何度か行っているが、何と思い出横丁に出店した。これは、入らないわけにはいかない。カウンターに六席、小柄な人なら四人入れるかもという小さなテーブルがひとつ。この小さな店を、以前は高円寺店にいた店長と、女性の二人で切り盛りする。
値段は高円寺店より高めで、やきとん一本一五〇円。しかし高い店の多い中通りでは、コストパフォーマンスのいい方と言っていいだろう。味噌だれやきとんの味は、秋元屋系としての水準をキープしている。ラインナップも、ほぼ同じ。ホッピーセットは五〇〇円。日本酒と焼酎も数種類ある。場所がいいから、ときどき通う店になりそうだ。(2012.2.5)

新宿区西新宿1-2-12
16:00〜