橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

中野「煮込み屋 ぐっつ」

classingkenji2010-10-18

さて今日はどこへ飲みに行こうかと考えながら大学を出ようとしたら、同僚に飲みに行くならどこか連れてってくれとせがまれ、久しぶりに中野へ行くことにする。まずは「魚の四文屋」に入ってビールでのどを潤し、前菜に魚を食べたあと、向ったのがこの店。前回来たのは、約一年前の開店直後の頃だった。
この店、名店に育つ可能性があると思っていたが、期待どおり賑わっている。ワインリストも充実したが、安いのは変わらない。その片鱗は、写真に示したワインリストの一部からもおわかりだろう。今日いただいたのは、カリフォルニアの「デジャヴ・ピノ・ノワール」。ピノらしい果実味に華やかな香りで、二五〇〇円は安い。あとで調べてみると、安売りのネットショップでも一五〇〇円前後しているから、大サービスだ。洋風に仕立てた牛すじ煮込みやモツ煮込みも美味しい。(2010.9.21)

中野区中野5−32−17
17:00〜25:00 月休